
Amazonを利用している中には、awsアカウントを利用している人も多いのではないでしょうか?しかし、「awsアカウントは料金がかかるので利用していない」という人もいると思います。そこでこの記事では、awsアカウント無料枠を監視する方法について解説します。
awsアカウント無料枠を利用する手順についてもお伝えするので、利用を検討している人はぜひ参考にしてください。
aws導入によるserverlessの状態での監視の必要性とやるべきこと
awsアカウント無料枠とは
awsアカウント無料枠には、無期限無料タイプ、12ヶ月無料タイプ、トライアル無料タイプの3種類があります。
#無期限無料タイプ無期限無料タイプは、サーバーレスコンピューティング、Amazon DynamoDBなど約35種類の無料枠があります。無期限無料タイプは既存ユーザー、もしくは新規のawsユーザーであれば利用可能ですが、サービスによっては利用回数に上限が設定されています。
また、使用可能なデータ量は25GBで、データベースの書き込み、もしくは読み取りを1ヵ月あたり2億回を超えれば別途超過料金を請求されるので注意しておきましょう。#12か月無料タイプ12か月無料タイプには、Amazon EC2、EBS、S3、RDSなど約36種類の著名なサービスがあります。
12か月無料タイプを利用する場合、アカウントを作成した日から1年間無料で利用することが可能です。また、期間内であれば、サービス無料枠の上限まで利用できます。ただし、月次で利用するとサービスが繰り越されることはありません。
権限が失効するのは毎月1日です。
ちなみに、Amazon EC2の無料枠は、1ヶ月あたり750時間と定められています。複数のリージョンで利用した場合は合計時間で算出されるので注意しておきましょう。
インスタンスタイプではt2.microに限定されていて、さらにOSの場合は、Amazon Linux 1.2、SUSE Linux、Windows Server、Ubuntu Server、Red Hat Enterprise Linuxのみとなっています。
#トライアル無料タイプトライアル無料タイプには、約34種類の無料枠があります。「Amazon QuickSight」というビジネス分析サービスの場合は30日間、「Amazon WorkSpaces」は40時間が無料トライアル期間です。
その他には「Amazon Comprehend Medical」であれば、300万文字が無料となっています。無料トライアルは期間内であれば基本的に無制限で利用できるので、あらかじめ余裕がある期間に利用することをおすすめします。
awsアカウント無料枠を監視する方法
aws budgetsを利用すると、awsアカウント無料枠を監視することができます。
aws budgetsは、awsで使用している無料アカウントの利用状況を監視し、あらかじめ設定した金額を超過した場合、もしくは設定金額に近づいた場合に通知してくれるサービスです。
そのため、awsのコスト管理にも活用するケースも多く見られます。aws budgetsは予算と閾値を設定できるので、利用する人の希望や条件に合わせて予算管理ができます。
アプリやサービス、アカウントに分けて設定することもできるので、複数人で使い分ける場合にも便利です。その他に、1日、1週間、1ヶ月など、期間ごとにレポートを作成することもできます。レポート作成は各awsで作成できるので、それぞれの利用状況をいつでも可視化できる点が魅力です。
awsアカウント無料枠を利用する手順
awsアカウント無料枠を利用するためには、最初にawsアカウントを作成しましょう。awsアカウント作成時には、まずawsの公式サイト上でawsアカウントを登録しなければいけません。登録時にはクレジットカード情報、メールアドレス、パスワード、連絡先情報が必要で、要する時間は10分程度です。
クレジットカード保有者であれば誰でもawsアカウントを作成できます。また、アカウントが組織の中にリンクされているaws organizationsの場合、利用できるアカウントは1つのみなので注意しておきましょう。
awsアカウントの登録が完了したら、awsアカウント無料枠に対応している各種サービスを利用することが可能です。ちなみに、国内で「Amazon EC2」を試用する場合、東京、または大阪リージョンを選択してください。
無料トライアルを利用した場合の注意点
awsアカウントの無料トライアルを利用した場合、トライアルの契約を解約しなければいけません。「無料トライアルは解約しなければいけないことを知らなかった」、「無料トライアルの契約をそのまま放置していた」という場合は、通常の利用料金以上の額を請求される恐れがあります。
そのため、無料トライアルを利用した場合は必ず解約手続きを行いましょう。
awsアカウントの無料トライアル解約の手順は、まず利用しているアカウントが無料であるかを確認してください。アカウントに記載されている「請求ダッシュボード」の中に「使用量別の上位無料利用枠サービス」の表があるかをチェックすれば、無料対象であるか否かを確認できます。
無料対象内であれば、サインイン後にマイアカウント画面を開き、無料アカウントの内容をチェックしましょう。そして、「アカウントの解約」をクリックすれば解約手続きは終了です。ちなみに、表がある場合は無料枠対象内ですが、無ければ無料枠の対象に該当していません。
無料枠の対象になっていない場合は、料金が発生しているリソースを探しましょう。探す方法は、まず「請求ダッシュボード」にある「ナビゲーションペイン」から「請求書」をクリックします。請求詳細が表示されたサービスは、awsアカウントの無料利用枠から除外されていることになります。
無料サービスの費用が一覧表示された場合は、awsアカウント無料利用枠の対象外です。料金が発生しているリソースがある場合は、該当するサービスコンソールを開きます。その後、シャットダウンか終了、もしくは削除すれば、無料枠を超過した請求が行われません。
それでも不安に感じる場合は、アカウント自体を解約しましょう。
awsアカウント無料枠を利用するデメリットとは?
awsアカウント無料枠を利用すると、コスト面のメリットが大きいという印象が強いかもしれません。しかし、awsアカウント無料枠を利用する場合、無料枠を把握しにくいというデメリットがあります。例えば、無料枠のサービスが従量制での課金であった場合、従量を超過すれば定額制以上の料金を請求される可能性があります。その他には、サービスの種類が多いので内容を把握しにくいこと、自分の希望に合ったサービスであるかどうかが分かりにくいこと、問題が発生した場合には自分でトラブルシューティングしなければいけないことなどが挙げられます
awsアカウントの無料枠を利用する場合は、aws budgetsを活用しよう
awsアカウントの無料枠には3つの種類があり、無期限で利用できる枠だけではなく、期間限定で利用できる枠も存在します。期間限定の無料枠を利用した場合は、期限を超過すれば料金が発生するので利用の際には注意が必要です。
もし、期間が定められたawsアカウントの無料枠を利用する場合は、期限を通知してくれるaws budgetsを活用すると良いでしょう。